花の仲卸の存在価値-4
こうやって東京都の中央卸売市場の仲卸も看板を上げてそれなりに真面目にやっている仲卸もそうでない仲卸もバブル期の真っ只中なわけで、店を開ければそれなりにお客は自然と集まってきたというなんとも今では考えられないような消費好調な経済状況。
また、バブル期で世の中金余り状態ですから異業種からのフラワービジネス参入という案件も多くあった。参入希望の異業種は資金たんまりでネイティブの花屋と違って花が好きという情緒的感覚はないですから、ビジネスライクに徹している。
そこで、担当者の琴線をくすぐるようなアイデアを出せばゴーサイン。ですから、この時期成績を落とすなど考えられない右肩上がりが永遠に続くのではないかと錯覚するくらい好調そのもの。経営者の考えることは税金対策とどうやってロスを減らすかということだった。荷物の確保さえしっかりやればいいわけだから・・・・・。
これが落とし穴。
ですから、これ以後しっかりとした利益抽出の仕組みを構築した仲卸なんて皆無だったじゃないだろうか?まあ、こういった状況は花の業界に限っただけでなく、日本中の企業がこの様な状態ですから・・・・・・。
また、これは仲卸だけの問題ではなく、花卉業界全体の問題で、今もこの時期養った思考停止を引きずっているから、どうやって改革や改善をすればよいか見当もつかない事業所が多くあるのも事実。ところで今、頑張っている花業者はこれらの感覚のない新しい思考をするスタッフがいる事業所であるから、経営者の交代や新たな血を入れなきゃダメだよ。
花大好きどっとこむ運営責任者 Shunichi Higuchi
花の仲卸の存在価値-3
こうやって東京に仲卸という業種が正式に誕生する。とはいっても中央卸売市場開場よりも以前から旧地方卸売市場では同業務を行なっていた業者にとっては実感として事業所を移転したという感じだろう。
業務内容については、開場前と開場後で大きく変わったものは、やはり販売単位だろう。今では、どこの仲卸も当たり前のように最小単位の小分け(10本)で店頭卸販売を行なっているが、設立以前では小分けする業者は極僅かで、ケース単位という販売が主流であったのだから、顧客獲得のチャンスと引き換えに手間のコストと売り残しというリスクを仲卸各社は背負うようになる。
そのリスクを回避する為に、仲卸業者はセリ前取引を活発化させる。つまり、営業前の受注に力を注ぐようになる。これは仲卸の宿命で薄利が基本の営業利益だから当然の施策である。内容はこうだ。第一波で営業日前に受注確定をする。第二波は受注確定の残品を店頭に並べる。どうしても第一波での受注で顧客の希望通りに品揃えすると残品が発生する。その残品を残さず第二波、第三波という販売システムで当日完売を目指さなければならない。
鮮度と相場感が基本の仲卸業務で残品を処理できないでは利益確定のサインは出ない。(完売に至る販売方法は後日に。)こういった日々の戦いが仲卸の仕事といって過言ではない。もちろん、仲卸の仕事の問題点はこれだけではない。営業活動、良品の確保、資金調達、代金回収、スタッフ確保、地方発送業務、配達業務、情報収集など改革改善する部分は多岐にわたる。
まあ、仲卸の業務内容の詳細は追々書いていきますね。
花大好きどっとこむ運営責任者 Shunichi Higuchi
花の仲卸業者の存在価値 2
ご存知のように日本の首都で最大の人口を抱える東京都で有りそうで無かった花の中央卸売市場だったが、昭和63年の東京都中央卸売市場(足立市場)開設で仲卸の姿が劇的に変わることとなる。
正確には平成二年の(大田市場)開場で変わるだが、ちなみに日本一の取扱量と出来高を誇る東京都中央卸売市場大田市場は荷受会社2社。仲卸20社。花園芸関連資材の6社。計28社の法人で運営されている。開場当時の仲卸の前身は既に旧地方市場内で仲卸業務を行なっていたもの、旧地方市場の運営者、花商の組合的組織などで構成され、それぞれの特徴をもってのスタートだった。
また仲卸権利取得の為にはある一定の条件を満たし、且つ申請審査を経て、行政から認可を受け花の仲卸という看板を中央卸売市場場内に上げることが出来たものに限られた。
まあ、どちらにしても仲卸は市場法という網で管理されるが、必然的に業者が集まる場所に店舗ブースを使用できることや様々な資金融資審査優遇などの特権、また競合相手を制限した認可制で保護されているという点は場外で問屋的卸売りを営む業者よりも有利であることに変わりはない。
Shunichi Higuchi
花の仲卸業者の存在価値 (初期)
地域限定(関東編)
花の仕入れを花業者自身が自力で行なうには、中央・地方を問わず花市場との直接取引契約が必要だ。当該市場の近隣花業者ならば、一定の条件を満す手続きさえすれば自力取引が可能だが、遠距離の業者は距離・時間・取引条件など、また近隣の業者であっても様々な事情で行けない場合もある。このような場合に花業者は当該市場に店(買参権)をもつ仲卸を利用する。つまり仕入れ代行的要素の強い取引である。これが仲卸業務の存在価値が生まれた初期である。
取引数量は現在と違って当該市場の販売ロットと同じで、マージンは仲卸の裁量で決められた。仲卸に買い過ぎのリスクはない。すべて引き取ることを条件に代行業務を請け負った。そのため荷物を右から左へと横流しする業務だったのだから仲卸を転送業者やブローカーと呼ぶ事もあり、あまりいい印象はなかった。この取引が仲卸にとって一番安全に利益を確保できる取引であることに今も変わりない。
ところで、「仲卸」という商標だが、これは各都道府県内の中央卸売市場内で営業を行なえる認可を受けたものだけに与えられた呼び方である。これ以外の問屋(仲卸業務をするもの。)は一般買参人と同じ扱いである。まあ、これも市場法の中で意味するもので参考まで。
それから、買参権を持たない花業者を「買受人」と呼ぶ。
花の求人募集 http://www.hanadaisuki.com/kyujin.htm
Sunichi Higuchi