花の仕入れに費やす時間の無駄 1
現在のような高速インターネットが普及していない時代のことですが、仕入れ時間の短縮を如何にすれば実現できるかという事ばかりを考えていた時期がありました。その目的は仕入れ時間の短縮で得た時間を有効に使うことによって機会ロスが削減できるサービスをお得意さんへ提供したいというものでした。もちろん、花の質(価格や鮮度、そしてグレードなど)を落とさない事も条件に含まれます。
そういった意味で、お得意さんであるお花屋さんが花市場へ来なくても花材調達が満足にできる環境が必要です。一方で、これと同時に私自身の仕入れにかかるセリ場での拘束時間から解放されないものかということばかり考えていました。セリで買うという博徒的な環境が嫌だったわけではありません。どちらかといえばプロとプロとのぶつかり合うセリ場という環境は好んだ方でした。しかし、一方で「あ~ぁ、この無駄な時間はどうにかならないものか。」という葛藤も常に付きまとっていました。
お客さんの注文を仕入れなければ為らないというセリ場のプレッシャーよりもセリ場に立ち会わなければならないという退屈な時間の方が私にとっては最大の苦痛でした。繁忙期など、ひどい時にはセリ開始から終了まで延々と五時間近くもセリ場に束縛されるという、なんとも非効率で原始的な時間の使い方を強いられていました。そのお陰で、同じお客様へ配達を二便に分けて配達するという非効率なことも度々でした。
Shunichi Higuchi
花の仕事情報
花の仲卸の存在価値-4
こうやって東京都の中央卸売市場の仲卸も看板を上げてそれなりに真面目にやっている仲卸もそうでない仲卸もバブル期の真っ只中なわけで、店を開ければそれなりにお客は自然と集まってきたというなんとも今では考えられないような消費好調な経済状況。
また、バブル期で世の中金余り状態ですから異業種からのフラワービジネス参入という案件も多くあった。参入希望の異業種は資金たんまりでネイティブの花屋と違って花が好きという情緒的感覚はないですから、ビジネスライクに徹している。
そこで、担当者の琴線をくすぐるようなアイデアを出せばゴーサイン。ですから、この時期成績を落とすなど考えられない右肩上がりが永遠に続くのではないかと錯覚するくらい好調そのもの。経営者の考えることは税金対策とどうやってロスを減らすかということだった。荷物の確保さえしっかりやればいいわけだから・・・・・。
これが落とし穴。
ですから、これ以後しっかりとした利益抽出の仕組みを構築した仲卸なんて皆無だったじゃないだろうか?まあ、こういった状況は花の業界に限っただけでなく、日本中の企業がこの様な状態ですから・・・・・・。
また、これは仲卸だけの問題ではなく、花卉業界全体の問題で、今もこの時期養った思考停止を引きずっているから、どうやって改革や改善をすればよいか見当もつかない事業所が多くあるのも事実。ところで今、頑張っている花業者はこれらの感覚のない新しい思考をするスタッフがいる事業所であるから、経営者の交代や新たな血を入れなきゃダメだよ。
花大好きどっとこむ運営責任者 Shunichi Higuchi
花の仲卸の存在価値-3
こうやって東京に仲卸という業種が正式に誕生する。とはいっても中央卸売市場開場よりも以前から旧地方卸売市場では同業務を行なっていた業者にとっては実感として事業所を移転したという感じだろう。
業務内容については、開場前と開場後で大きく変わったものは、やはり販売単位だろう。今では、どこの仲卸も当たり前のように最小単位の小分け(10本)で店頭卸販売を行なっているが、設立以前では小分けする業者は極僅かで、ケース単位という販売が主流であったのだから、顧客獲得のチャンスと引き換えに手間のコストと売り残しというリスクを仲卸各社は背負うようになる。
そのリスクを回避する為に、仲卸業者はセリ前取引を活発化させる。つまり、営業前の受注に力を注ぐようになる。これは仲卸の宿命で薄利が基本の営業利益だから当然の施策である。内容はこうだ。第一波で営業日前に受注確定をする。第二波は受注確定の残品を店頭に並べる。どうしても第一波での受注で顧客の希望通りに品揃えすると残品が発生する。その残品を残さず第二波、第三波という販売システムで当日完売を目指さなければならない。
鮮度と相場感が基本の仲卸業務で残品を処理できないでは利益確定のサインは出ない。(完売に至る販売方法は後日に。)こういった日々の戦いが仲卸の仕事といって過言ではない。もちろん、仲卸の仕事の問題点はこれだけではない。営業活動、良品の確保、資金調達、代金回収、スタッフ確保、地方発送業務、配達業務、情報収集など改革改善する部分は多岐にわたる。
まあ、仲卸の業務内容の詳細は追々書いていきますね。
花大好きどっとこむ運営責任者 Shunichi Higuchi
花の仲卸業者の存在価値 2
ご存知のように日本の首都で最大の人口を抱える東京都で有りそうで無かった花の中央卸売市場だったが、昭和63年の東京都中央卸売市場(足立市場)開設で仲卸の姿が劇的に変わることとなる。
正確には平成二年の(大田市場)開場で変わるだが、ちなみに日本一の取扱量と出来高を誇る東京都中央卸売市場大田市場は荷受会社2社。仲卸20社。花園芸関連資材の6社。計28社の法人で運営されている。開場当時の仲卸の前身は既に旧地方市場内で仲卸業務を行なっていたもの、旧地方市場の運営者、花商の組合的組織などで構成され、それぞれの特徴をもってのスタートだった。
また仲卸権利取得の為にはある一定の条件を満たし、且つ申請審査を経て、行政から認可を受け花の仲卸という看板を中央卸売市場場内に上げることが出来たものに限られた。
まあ、どちらにしても仲卸は市場法という網で管理されるが、必然的に業者が集まる場所に店舗ブースを使用できることや様々な資金融資審査優遇などの特権、また競合相手を制限した認可制で保護されているという点は場外で問屋的卸売りを営む業者よりも有利であることに変わりはない。
Shunichi Higuchi
花の仲卸業者の存在価値 (初期)
地域限定(関東編)
花の仕入れを花業者自身が自力で行なうには、中央・地方を問わず花市場との直接取引契約が必要だ。当該市場の近隣花業者ならば、一定の条件を満す手続きさえすれば自力取引が可能だが、遠距離の業者は距離・時間・取引条件など、また近隣の業者であっても様々な事情で行けない場合もある。このような場合に花業者は当該市場に店(買参権)をもつ仲卸を利用する。つまり仕入れ代行的要素の強い取引である。これが仲卸業務の存在価値が生まれた初期である。
取引数量は現在と違って当該市場の販売ロットと同じで、マージンは仲卸の裁量で決められた。仲卸に買い過ぎのリスクはない。すべて引き取ることを条件に代行業務を請け負った。そのため荷物を右から左へと横流しする業務だったのだから仲卸を転送業者やブローカーと呼ぶ事もあり、あまりいい印象はなかった。この取引が仲卸にとって一番安全に利益を確保できる取引であることに今も変わりない。
ところで、「仲卸」という商標だが、これは各都道府県内の中央卸売市場内で営業を行なえる認可を受けたものだけに与えられた呼び方である。これ以外の問屋(仲卸業務をするもの。)は一般買参人と同じ扱いである。まあ、これも市場法の中で意味するもので参考まで。
それから、買参権を持たない花業者を「買受人」と呼ぶ。
花の求人募集 http://www.hanadaisuki.com/kyujin.htm
Sunichi Higuchi
花の仕事 まず、どんな職業の仕事も同じですが、花の仕事も例外なく楽をして稼げるという夢物語は無いということです。現在、花店や花に関連する職業に就いている方々は良くご存知だと思います。 どこをどのように探しても、簡単に楽をして儲けるそんな夢のような方程式はありません。これが花の仕事の正体です。これから花の仕事を始められる方や独立を目指す方々には大切な心構えです。花は美しい。外から見えればとてもメルヘンチックな職業に見えるかも知れません。しかし、現実はその真逆と思って間違いありません。 どちらかと言えば、総体的に見て労多く、富少ないと言える職種かも知れません。しかし、楽をして儲ける方法は無いといいましたが、儲けるための方法論が無いと言ったわけではありません。潜在的な需要があるのに、まだ開発されていない部分など先見性をもって探すということも大切な仕事の一部ですし成功への入り口でもあります。 この続きはメルマガでお届けします。 http://www.hanadaisuki.com/backno204.htm 花の仕事をお探しの方はこちらです。 http://www.hanadaisuki.com/kyujin.htm
Shunichi Higuchi
複雑怪奇な仕組み
私の携帯電話のキャリアは20年余りになる。しかし、進化する携帯電話の理解度はお恥ずかしい話だが、全くの初心者並で亀の歩みよりのろい。
メールも昨年からやっと使うようになった程度で、あくまでも固定電話の延長線であり通信手段の一部ほどの存在感でしかない私には意味不明の機能が一杯だ。そんな携帯電話キャリアの私が、最近の3代目の携帯電話を買った。なぜ、買ったのかという説明は省くが、携帯電話売り場で感心したことがひとつあった。
機能の多さや便利さの説明はともかく、系列企業のネット回線や固定電話回線などのサービスと組み合わせるとこんなお得感がありますよ、と次から次へと私は店員からの攻撃を受けた。値引き率が向上してお得だと言うことらしい。
しかし、複雑な割引率の仕組み説明されればされるほど、私の頭の中には全く入っていないのがわかる。正直言って、複雑怪奇なこのような割引サービスの仕組みを理解しているユーザーがどれほどいるのか疑問さえ思えてくる。それとも理解不能なのは携帯電話オンチの私だけだろうかという要らず不安まで現れるくる始末だ。
「あれができる。」「これができる。」と様々な機能を欲張りなほど詰め込んで、そして使用料金の割引システムと二重の説明を受けても私には次元が違う別の世界を見せられているようだった。
社会のインフラは益々複雑になっていく。また、次から次へと新商品投入されることで販売現場サイドでは商品知識とサービス内容、そして登録手続きの理解度の精度を上げることも売り上げに直結する日常である。
花屋の仕事はいいな~ぁ!
のんびりしていてさ。
Shunichi Higuchi
一般人を対象にしたスタイリストという職業があるらしい。
私の記憶には芸能人やマスメディアに登場するタレントなどのファッションを
作り出すプロの仕事人というイメージであったが、今は、その対象を一般人
に広げたビジネスとなっているようだ。
これは、あくまでも私の憶測ではあるが、スタイリストという職業はある意味、
ファッション業界を目指す若い人たちの人気職種で、そこから必然的に波及
したビジネスモデルではないかという事だ。
つまり人気職業であるがゆえの結果で、人材の流入が仕事量を大きく上回
った結果、新たなビジネスモデルを創造させないと生き残れないという流れ
ではないかということだ。
こういった動きは進化する業界ではつきもので、新たな競争社会を生み、
才能ある人材が育つという世界だ。これを目指す新人には第一線で活躍
する機会は益々狭き門となることは必至で厳しいが、このようなプロセスが
なければ、間違いなくその業界の進化はなく新たなサービスも商品も出て
こない。既存の利益範囲を守るという後退思考の業界は必然、先が見える
ことになる。
では、花業界はどうか?
私の運営するhttp://www.hanadaisuki.com/kyujin.htm には多くの求人
情報が投稿される。現状では目新しい職種の募集は少ない。
多くは一般的な販売スタッフが主だ。
衰退著しい花の小売であるが、今を乗り切り更なる繁栄を目指すならば
それには矛盾するように思われるかもしれないが、厳しい競争の原理に
さらされながらも、新たな職種の創造という若い人々から見て魅力ある職種
を増やすしかない。
過去の経験値をフル稼働させて、既成の販売方法からの売り上げの確保も
大切だが、目先を変えて新たな販売策を創造する力も経営者には必要では
ないだろうか。それには、まずは「こうでなければならない。」という花業界の
既成概念をすべて取り外すことから始めなければならないのではないだろうか。
Shunichi Higuchi